The Beat Garden one man live tour「Afterglow」ファイナル オフィシャルライブレポート

2021.08.13



 これほどにも待ち侘びて、けれどその一方で、できることならいつまでも楽しみに待ち続けさせてほしいと心の片隅で願ってしまうような、そんな日が他にあっただろうか。2021年8月7日、とうとうこの日がやってきた。全国ツアーとしては約2年ぶり、また、有観客ワンマンとしては“THE NEST 2020”以来、実に1年4ヵ月ぶりとなる“The Beat Garden one man live tour「Afterglow」”(以下、“Afterglow Tour 2021”)、5月15日からスタートした待望のツアーがこの日、ついにファイナルを迎える。

 新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、音楽をはじめとした様々なエンターテインメントが自粛を余儀なくされた日々。彩りが失われてしまった日常をいかにして取り戻すか、たとえ完全には元通りにならなくても止まった時間を再度動かすにはどうしたらいいのかとそれぞれがそれぞれに悩み、模索してきたこの約1年半はTHE BEAT GARDENにとっても苦悩と試行錯誤の期間だったはずだ。ライブやイベントは軒並み延期や中止、彼らが“Beemer”と親愛を込めて呼ぶ大切なファンのみんなにもいつ会えるかわからないという状況のなか、それでもけっして諦めず、新曲を作ってはデジタルシングルという新たな形で世の中に発信し続けながら、これまでの歩みを途切れさせることなく今へと繋いできた。そうした彼らの不屈の努力と音楽への愛情の結実がこの日に先駆けて8月4日にリリースされたニューアルバム『余光』であり、“Afterglow Tour 2021”の開催実現だったのだと思う。ちなみに今ツアーは感染拡大予防対策を最優先に努めたうえで、少しでも多くのBeemerに観てもらいたいと全会場で2部制にて行なわれ、追加公演も含めると13ヵ所26公演とTHE BEAT GARDEN史上最大規模のツアーとなったこともここに付記しておきたい。

 ただし、ひとつの大きな決断もあった。DJ SATORUの脱退だ。経緯いついてはオフィシャルサイトの3月15日付ニュースにて詳細にアナウンスされているのでそちらをご参照いただきたいが、メンバーにとっても、チームにとっても、もちろんSATORU本人にとっても苦渋の選択であったことは間違いない。8月10日に行なわれるSHOWROOM内の彼らの番組『音庭部屋』生配信をもって脱退を決めたSATORUの想い、それを受け止め、なお前に進む決意をしたU、REI、MASATOの3人の覚悟。それらは『余光』からも、“Afterglow Tour 2021”のどの公演からもひしと伝わってきた。だからこそ、この日を待ち侘びると同時に永遠に来てほしくなかったなどと情緒が千々に乱れてしまうのだ。だが、そうかといって見届けないという選択肢はない。記念すべきファイナルの会場となったのは2019年2月10日に開催されたワンマンライブ“move on !!!!”から実に2年半ぶりとなる東京・恵比寿LIQUIDROOM。また、様々な事情で参加できなかったファンのため、このファイナル公演は1部2部とも専用アプリ・FanStreamを通じて生配信も行なわれた。会場に足を運ぶことができた人も、画面の前で固唾を呑んでいる人も、きっと同じ気持ちで開演を待っていただろう。ここまで来たら心のままTHE BEAT GARDENとの一期一会を楽しむのみだ。

【1部開幕】
 暗転した場内、闇に沈んだステージにTHE BEAT GARDENのアイコンである四重の六角形が浮かび上がる。ビートの効いたアグレッシブなトラックに乗って姿を現した4人。次の瞬間、身に纏った尋常じゃない気迫が一斉に放たれた。1曲目を飾るは「One hundred」だ。5thシングル「僕がいる未来」のカップリングとして収録されているこの曲は、ライブを意識した曲作りからメロディや言葉がしっかりと伝わる“歌”というものを重視した作品へとグループの軸が移行しつつある時期の、まさに過渡期を代表する1曲だと言っていいだろう。彼らの原点とも呼ぶべき“EDR”、すなわちエレクトリック・ダンス・ロックの要素をサウンドには色濃く残しつつ、歌詞には100に満たない自分でいい、完璧じゃなくても、何を言われようとも幸せだと言える自分を生きていけばいいと、ありのままの自分らしさを全面的に肯定する飾らない意志がみなぎった、その力強さに励まされる。彼らが今、この曲をオープニングナンバーに選んだ理由もそこにあるのではないか。のっけから迫力の歌声を轟かせるU。REIもMASATOも全力で身を躍らせ、DJブースに控えながらもSATORUはSATORUでマイクを握って「♪Oh oh oh」と笑顔で声を重ねているのもいい。コロナ対策のためマスク着用の上、発声が禁止されているオーディエンスのぶんも替わりに引き受けて盛り上げんとする、その心意気やよし、だ。たちまち上昇した場内の熱気は続く「マリッジソング」で声なき昂揚へとさらに様相を変える。生で初めて聴けたという喜びも多幸感を加速。画面越しであったとしても、配信ライブを前提にしたものと、観客と対峙して届けられる歌とではやはりまるで違った肌触りに感じられたのではないか。「ずっと会えないあの日から今日を迎えることができて。お祝いの気持ちで夜明けの歌を一緒に歌いましょう」とUが呼びかけた「Morning Glory」では客席の心の合唱がはっきりと聴こえた気がした。

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 わちゃわちゃとメンバー同士でツッコミ合うのも微笑ましい恒例の自己紹介コーナーのあとにはニューアルバム『余光』がこの日、なんとLINE MUSICのアルバムランキング1位に輝いたこと、8月3日付のオリコンデイリーランキングでも3位となったことをUが報告、「最高記録を更新させていただいております」と応援してくれたBeemerにグループを代表して感謝を告げる。そうして本作から新曲「好きな人がいる人を好きになった」を披露した。THE BEAT GARDENの楽曲のなかでもっとも長いタイトルもさることながら、何より聴き手をざわつかせるのは歌詞に綴られたあまりに身も蓋もない嫉妬の毒気だろう。メロディラインは美麗でキャッチー、サウンドもジャジーで洗練されているだけに、いっそうその赤裸々さが際立つ。作詞ではシンガソングライター・落合渉とUの共作も話題だが、それによってUの持ち味にかえって磨きがかかった印象がある。しかもライブとなれば威力は倍増。細かく担当を割り振った3ボーカルによる入れ替わり立ち替わりの歌のリレー、特にCメロの掛け合い「♪“無理です」(U)、「♪ダメです」(REI)「♪論外”」(MASATO)などとさらに細かく掛け合うパートの切なさと言ったら一級品だ。この曲はボーカルグループとして彼らの新たな扉を確実に開いたのではないだろうか。次の「Snow White Girl」も一途な片想いソングだが、こちらは一転キラキラとした健気さに惹き込まれる。結成9年、デビューして5年のキャリアは着実に彼らの表現の幅を広げているのだと両極を体現してみせたこの2曲につくづくと知らされた。

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「今日は4人でLIQUIDROOMに戻ってこれて本当にうれしいです。来てくれたみんな、配信ライブを観てくれているみんな、改めて本当にありがとう。うちのDJからみんなに話をさせてもらっていいですか」 

 会えない日々もいつか会えることを信じて待っていてくれたBeemerのみんなに「遠距離恋愛」で想いを届けたあと、Uがそう切り出すと、覚悟を決めた表情でマイクを握り、ゆっくり噛み締めるように気持ちを口にするSATORU。もともとは3人から声を掛けてもらうまでは音楽を志すつもりなんてなかったと自身の来し方を振り返りながら、ゆえに苦労もいろいろしたこと、それでも一緒に活動してきた日々は幸せな時間であり、夢のような時間だったと語る。「こうやってね、1曲1曲、終わっていくと“この曲で3人とみんなの顔を見るのが最後なんだな”って、寂しいなって……みんなとずっと一緒にいようって言ってきたけど、それを叶えられなくて本当にごめん……って思ってる」と時折、声を詰まらせながらも気丈に告げ、「なんにもできない僕を愛してくれて本当にありがとう。最後まで“THE BEAT GARDENのSATORU”らしくいければと思っているので、みなさん、よろしくお願いします」と深々と頭を下げると、堪えきれず手にしたタオルに顔をうずめた。けっして流暢ではないけれど、彼の口からこぼれ落ちる一言一言に滲んだ、やさしくて実直な人柄。正式メンバーになるずっと前から3人のいちばん近くにいて支え続けてきたSATORUの涙があまりに純粋で、だから余計に泣けてしまった。

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 Beemerへの愛情をめいっぱいに詰め込んだ「みんなへ」、人生にリセットボタンはないけれど何度負けても生きることを選べるスタートボタンは僕も君も持っているからと自分たち自身にも言い聞かせるようにまっすぐに歌い上げた「スタートボタン」。曲を追えば追うほど、オーディエンスもメンバーも、感情の堰は決壊寸前に。だが、湿っぽいまま終わらせないのがTHE BEAT GARDENの“らしさ”だろう。ファイナル公演1部のエンディングに彼らが選んだのはインディーズ時代の1stフルアルバム『WILL』に収録の疾走感溢れるロックチューン「BAD THE NIGHT」だった。2部が控えていることなど、まるで眼中にないかのように全力を振り絞って歌い、ステージを行き交うU、REI、MASATOと、その背中を守って負けじと一緒に歌い、クラップし、体を激しく揺らすSATORU。三位一体、ならぬ四位一体のステージこそはTHE BEAT GARDENの真骨頂だ。

「どうですか? 今の4人、いい感じですか?」

 曲が終わり、ステージに4人並んで拍手喝采を浴びながら、Uがそう客席に問いかけた。同じ目標を追いかける仲間でありながらも、そもそもは友達から始まったTHE BEAT GARDEN。ともすればこじれがちな関係性を成立させてくれていたのがSATORUなんだと誇らしげにUが言う。前身グループとして3人で活動していた頃、腹を割って話せなくなってしまったときも、SATORUの存在がムードを戻してくれたのだそうだ。そんなSATORUと一緒に4人で作り上げてきたTHE BEAT GARDENだからこそ、これからも絶対に大丈夫!と彼らは頼もしく胸を張る。枝は分かれても、形が変わっても、根っこにある大事なものはきっと枯れない。目を潤ませてなお笑顔の4人にそう確信した。


【2部開幕】
 1部の終演から2時間後、19時になると同時に客電が落ちた。ファイナルのファイナル、泣いても笑ってもこれが“Afterglow Tour 2021”最後のステージだ。大きな拍手が4人を迎えるなか、2部は「本当の声で」からスタートした。こちらは7thシングル「そんな日々が続いていくこと」のカップリング。1部の1曲目「One hundred」もそうだが、THE BEAT GARDENのカップリングには実は名曲が目白押しだ。さらに言えば「本当の声で」は2年半前のこの場所でもオープニングを飾っている。楽曲のなかに描き出された自身の抱える不安も、未来への渇望もまるごとさらけ出し、そのうえで夢にまっすぐ手を伸ばそうとしている等身大の彼らが、今、目の前で歌いパフォーマンスする姿とぴったり重なっていきいきと輝きだす様は2年半前のあのとき以上に眩しく、雄々しく、鮮やかだ。「Afterglowツアーファイナル、サンキュー! OK、楽しんでいきましょう」とREIがオーディエンスをアジテートするのを合図に突入した「answer」。「本当の声で」の「♪Oh Oh Oh」とはまたかなりタイプの異なる挑発的な「♪Oh Oh Oh」のコーラスが艶やかな興奮を掻き立てる。そういえばこの曲も元を辿れば3rdシングル「Don't think, feel.」のカップリング曲だったりするわけだが、ライブにおいてはもはや鉄板とも呼びたいキラーチューン。声は出せずとも両手を右に左にとリズミカルに挙げて、息ぴったりに揺れる客席は、コロナ禍に配慮して控えめながらも、すっかりダンスフロアの様相だ。

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 熱狂にさらに拍車をかけたのは「ダンシング・マン」だった。ファンキーでディスコティックなグルーブがおバカにポップに炸裂する、THE BEAT GARDEN最強のラブ&ピースなダンスナンバー。SATORUもここぞとばかりにステージの前にやってきて、メンバー全員でワキワキとファニーな振り付けもビシバシとキメる。曲中もお互いにちょっかいを掛け合うMASATOとSATORU、UとREIも向き合っていたずらっぽい笑顔を交わす一幕も。最後は4人でキメポーズ、ひらりとお立ち台に飛び乗って「気持ちいいよ〜! う〜!」と絶叫するSATORUの振り切れっぷりも痛快至極。1部での涙も、これが彼のラストステージだということも一瞬、忘れてしまいそうなほど。どの公演も毎回ファイナルだという心構えで挑んでいるからこそに違いない。ニューアルバム『余光』からの新曲として2部で披露されたのは、MVが解禁されたばかりの「Everglow」だ。横ノリなハウスのリズムが心地好い、彼らの原点をも彷彿させるサウンドに、コロナ禍の心情を生々しくも軽やかに歌い上げた、ニューノーマル時代へのカウンターソング。どんなに手強くても、まだまだ収束が見通せそうになくても、奪われっぱなしでは済まさない。希望も未来も取り戻し、絆を固く結び直して、愛を叫び合えるその日を掴むのだと聴く者を心から奮い立たせてくれる、THE BEAT GARDENの新たなアンセムともなる1曲だろう。続く「花火」の甘酸っぱい切なさも、コロナ禍という状況下で聴けば懐かしくもいっそう新鮮にも響く。

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「このツアーが始まる前……今もそうかな。ライブがないことに自分自身、少しずつ慣れていくことがすごく怖くなって。“みんなも、もしかしてそうなのかな?”とか思いながら過ごしてました。他にも楽しいことはたくさんあるし、コロナ禍になって音楽どころじゃないって世の中に言われているような状況で、もし会えるようになったとしても本当に会えるのかなって思っていて。だから僕らのところに帰ってきてくれて本当にありがとう。苦しかったけど、苦しくなるぐらい音楽を聴いてほしい人、伝えたい人がいてくれるって本当に幸せなことだなと思います」

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 Uがそう明かすと、Beemerの一人ひとりに手渡すようにして「遠距離恋愛」が歌われた。1部と2部で唯一、重なる貴重な1曲。裏を返せば今の彼らがいちばん届けたいのがこの歌なのだろう。たしかに「遠距離恋愛」はここ数年、“歌でしっかり伝えること”に重きを置き、日々研鑽を積んできた彼らの楽曲のなかでもひとつ突き抜けた感がある。初めて女性目線で綴られた歌詞も、雄大で芯の通った強いメロディも、3人のボーカリストが紡ぐ繊細な感情表現も。そして、それらはライブという生身による再現で、これほどにも力強く胸に訴えかけてくるものとなるのかと正直、驚かされもした。好きな曲、心躍る曲は数あれど、代表曲と呼んで遜色のない存在感を彼らの楽曲に感じたのは、もしかすると初めてかもしれない。THE BEAT GARDENをさらなる飛躍へと導く1曲、大げさでなくそんな気がする。

 だがこの日、何よりも心を揺さぶられてやまなかったのは、やはり「エピソード」だった。がむしゃらに、ひたすらに歩んできたTHE BEAT GARDENの足跡がリアルに浮かび上がる彼ら4人の歌。この曲を前にしてSATORUは「未だに(最後のライブだという)実感が湧いてないです。ライブ前の円陣も、楽屋で過ごす感じも、ハイエースで会場入りする感じも、もちろん会場のリハも、なんか当たり前になっちゃってて」と告白した。「だから寂しい気持ちはあるけど、これからTHE BEAT GARDENはもっと成長して、きっと(日本)武道館も東京ドームもやると思うから。とにかく僕はTHE BEAT GARDENをやってきて本当に幸せでした。今日でステージに立つのは最後だけど、みんなのことは一生忘れません」とも。グッと現実味を帯びる別れの時。「もともと友達で、DJがすごい上手いからって誘ったわけじゃないから、余計に寂しい」とSATORUの言葉に続けて心情を吐露、けれど「本当はもっと4人で行けたんじゃないかっていう後悔も全部背負って今まで以上に精一杯歩んでいこうと思うので、これからもどうか4人をよろしくお願いします」と毅然と前を向くU。どこまでも“4人”と言い続ける決然とした意志と、歌のなかの4人の姿、そこに綴られた願いがリンクして目頭がもうどうしようもなく熱い。2番に入るや、Uに連れられ、SATORUもステージの前へ。目を真っ赤に潤ませながらSATORUを囲んで歌う3人と、もはや涙を止められないSATORU。その光景はとても綺麗だと思えた。

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 それでもラストはアッパーに限るとばかりに「Never End」「Sky Drive」を立て続けに畳み掛けてくるのだから、THE BEAT GARDENの振り幅は尋常じゃない。朗々と匂い立つデビューシングル「Never End」の曇りなき希望感、“道は続いていく”の1節に込められた不屈の闘志。今なお瑞々しい初期衝動をたたえたハードエッジなEDRナンバー「Sky Drive」はこれまたライブの鉄板曲だが、SATORUが正式メンバーとして加入してからリリースしたインディーズ時代の1stミニアルバムの1曲目を飾っていることを思えば“Afterglow Tour 2021”の締めくくりにこれほど相応しい曲もない。はじける笑顔でステージ狭しと動き回り、オーディエンスを巻き込んで場内に大きな一体感の渦を生み出していく4人。“泣いても笑っても”という慣用句は彼らの場合、“泣いてもいいし、笑ってもいい。気持ちを素直にぶつけ合えたらそれでいい”と意訳してもいいのかもしれない。

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「(コロナ禍で会えない間は)何回も下を向いてしまいそうになったり、気づいたら後ろ向きになっていたけど、“今日まで生きててよかったな”ってライブのたびに思わせてくれました。あなたのおかげで何度もTHE BEAT GARDENは救われています。あなたの“生きててよかった”になれるようにこれからも一生懸命曲を作って、4人で作った曲も精一杯歌って、歩んでいきます」

 すべての音が止んだステージでUが改めてそう誓う。東京ドームでのライブも必ず叶えること、みんなで一緒にいろんな景色を見ましょう、とも。ほどなくBeemerになるSATORUも“一緒に”の一員だ。涙も笑顔も、今日までのかけがえのない思い出も、全部を連れてTHE BEAT GARDENの“ここから”が始まる。だから今は前だけを見つめよう、彼らが進んでいく未来だけを。

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 なお、本公演は8/10(火)19:00〜8/15(日)19:00までアーカイブ配信が行なわれる。残る日にちはわずかだが、見逃してしまった方にはぜひにと強くお勧めしたい。



文・本間夕子
写真・Yuto Fukada