THE BEAT GARDEN

8TH DIGITAL SINGLE

2022.11.16 RELEASE

テレビ東京木ドラ24
挿入歌 ドラマ公式サイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/takahashikun/

© id ENTERTAINMENT.

8TH DIGITAL SINGLE

2022.11.16 RELEASE

MOVIE

COMMENT

U コメント
鈴木伸之さん 内田理央さん お二人の撮影風景の写真を見ながら言葉を紡ぎました。 一見、何もない日常の中にも 特別さえ越えていく素敵な“平凡”があることを遼平とパン子が気づかせてくれました。 恋をした時に口ずさみたくなる様な 優しくてあったかいラブソングに育ってくれたら嬉しいです。
鈴木伸之さんコメント
初めて聴いた時、サビの突き抜けるようなインパクト。 1フレーズ1フレーズ大事に大切に歌われているような、そんな恋心と重なるような印象を受けました。 遼平とパン子を歌っているような..僕自身の経験にも重なるような.. 力強く共感を抱ける、恋心溢れるこの楽曲が“自転車屋さんの高橋くん”を彩ってくれること間違いなしと感じました! 素敵な楽曲と共にドラマも楽しんでいただけますように。
内田理央さんコメント
不器用だけどパン子への愛が溢れている遼平と、そんな遼平に出会って少しずつ変わっていくパン子に歌詞が重なって、 聴いていると不思議と岐阜での撮影を思い出しました。
これから始まる 2 人の関係を見守ってくれるような、温かさを感じます。 今回のドラマのために書き下ろしてくださったと聞いてとても嬉しいです。楽曲と共にドラマもお楽しみください。

INTERVIEW

スッと肌に馴染むような、平熱の温もり。ドラマティックな展開も派手な仕掛けもまるでない、どこまでもナチュラルで等身大な3人の歌声がしみじみと心地よい。現在放送中のドラマ『自転車屋さんの高橋くん』のオープニングテーマ曲であり、11月16日に配信リリースされた新曲「初めて恋をするように」。どこにでもありそうな平凡な日常のなかで育まれるかけがえのない愛情を、飾らずまっすぐなタッチで描き出したこの曲にTHE BEAT GARDENというグループのただならない本領を垣間見た気がする。大ヒットドラマ『六本木クラス』の挿入歌として話題を呼んだ前作「Start Over」をきっかけに『ミュージックステーション』や『ベストヒット歌謡祭2022』などの音楽番組へ次々と出演を果たすなどいよいよ世間の注目を集めつつある彼らに今作はもちろん、現在の心境や12月に控える今年最後のワンマンライブについても率直な想いを語ってもらった。

活動のフィールドがグッと広がった今、環境はもちろんご自身の手応えも含めて、やはり変化は感じていらっしゃいますか。

U

もちろん大きなタイアップをいただいたり、憧れていたテレビの音楽番組に出演させていただいたり、そういう機会が増えて、今まで以上に大きな場所に連れてってもらっている実感はすごくあるんですけど、そのありがたさを噛み締めたうえで、よくみんなで話すのは「俺らは何も変わってないのにね」って。例えば『ミュージックステーション』も、もともと出させていただいてきた番組も、歌っているときの想いはまったく変わらないんですよ。たくさんの方から認知してもらえるようになったことはすごく嬉しいですけど、僕らが変わったからそうなったわけではないっていうか。

むしろ変わらず、真摯に挑んできたことが認められての今の状況ですもんね。

U

それってファンのみんなもそうだと思うんです。今までTHE BEAT GARDENがいいよって勧めても興味を持ってくれなかった人が連絡をくれました、とか最近よく聞くんですよ。それは僕らが変わったからでもファンが変わったからでもなく、むしろファンがずっと頑張ってくれてるのは変わってなくて、でも周りが変わってくれたっていうことなので。だから今日までの自分たちとファンに感謝をしたいっていうのが素直な気持ちですね。

MASATO

僕も右に同じです。プラス、変わっちゃいけないんだな、とも思っていて。

変わっちゃいけない?

MASATO

もちろんクリエイティブな変化はどんどんしていきたいんですけど、本質的なところが変わってしまったらTHE BEAT GARDENじゃなくなる気がするというか。どこかで満足してしまったり、何かに染まったりすることなく、等身大の自分たちのまま、自分たちが本当にやりたいことを追求していくことで、よりTHE BEAT GARDENというものが浸透していくんじゃないかなって思うんです。

REI

そのためにも目の前の一つひとつのことをより丁寧にやっていくこと、その積み重ねが大事だなって改め思いますね。今日という日を大事にしながら、目指す場所に一歩一歩、向かっていった結果、少しずつTHE BEAT GARDENが広がっていくんじゃないかなって。そういった意味でも全然変わってないなとは思うんですけど。

変わらず、どこまでいけるのか。きっと、ここからなんでしょうね。

U

本当に。ここまで来られてよかったと心から思いますし、ここからやっとスタートだなとも思っているので。

そうしたタイミングにリリースされた新曲「初めて恋をするように」、ドラマ『自転車屋さんの高橋くん』オープニングテーマともなっていますが、この曲の衒いのない真っ直ぐさが本当に素晴らしいなと思うんです。もちろんドラマのイメージや雰囲気に寄り添った部分も大きいのでしょうけれど、まさしく等身大のTHE BEAT GARDENを感じさせる楽曲でもあって。変な話、もっとドラマティックにしたりヒネりを効かせて話題性を狙うこともできたはずですけど、そうではないこのナチュラルさがとてもいいな、と。

U

すごく嬉しいです。今回、お話をいただいた『自転車屋さんの高橋くん』自体、クリスマスとか誕生日みたいな特別なものではなく、それこそ近所の居酒屋さんや中華屋さんで一緒にご飯を食べたりとか、ごく当たり前の日常が描かれている作品で、その世界を僕らに任せていただけたので。このタイミングにそういう歌を歌わせてもらえる機会をくださったのもご縁ですよね。本当にありがたくて、嬉しいなって。

オファーが来たのはいつ頃ですか。

U

たしか「Start Over」をテレビで披露させていただき始めていた頃だから、最近といえば最近ですね。制作期間もそんなに長かったわけじゃないので、僕らとしてもかなりフレッシュで。

今回、作曲クレジットがTHE BEAT GARDENになっていますよね。具体的にはどんなふうに作られたんでしょう。

U

制作するにあたって、ドラマチームの皆さんが撮影風景の写真とかを送ってくださったんですよ。「こういう普通の日常のドラマなので、それに似合う楽曲をお願いします」っていうオーダーもいただいていて。

REI

なので、フォーキーなメロディラインにしたいねっていうところまではなんとなくチームのみんなで話し合って、そこからデモ制作に入っていった感じですね。

U

そうそう、テンポ感をどうしようか、とかね。で、僕がワンコーラス作ったデモをもとに3人で形にしていったんですよ。僕がもともと作っていたものよりもっとサビを開けた雰囲気にしたかったんですよ。オープニングテーマですし、曲としてもドラマとしても“始まっていく”っていう感じを出したくて。なので、サビはREIとMASATOと相談しながら3人でコライトして作ったんです。しかも時間がなかったのでリモートで。

へぇ!

U

コロナ禍のおかげとは言いたくないですけど、リモートに慣れることができたのは、ある意味、あの期間を経て得たものですね。スピード感はだいぶ上がりましたから。

MASATOさんはこの曲に対してどういうアプローチをしようと考えていらしたんですか。

MASATO

デモができた段階で、この曲は自分たちそのままに歌っていていいんだなって感じてましたね。ただ……さっき、衒いがないって言っていただきましたけど、実は僕、最初はもっと時代性を読んだ、わかりやすく今っぽい曲にしたほうがいいんじゃないかなって考えてた時期もあったんですよ。なので、この方向に舵を切るのには最初、若干の不安はあって。

「Start Over」でたくさんの方がTHE BEAT GARDENを知ってくださったわけですし、その気持ちもよくわかります。

MASATO

でも、だからこそ、ここでちゃんとTHE BEAT GARDENらしさで勝負できたというのはすごくデカかったですね。Uさんも言いましたけど、このドラマ自体、特別な幸せじゃなく、平凡で当たり前の日常を描いているじゃないですか。自分たちを振り返ってみても、ここまでトントン拍子で来たわけでも、特別な何かを仕掛けてきたわけでもなくて地道に平凡に進んできているんですよね。そういう意味でも、作品の世界観や登場する人たちの気持ちがよく理解できるし、しかもそれが幸せだとわかるんですよ。そんな僕らだから、このタイアップが来てくれたのかなとか思ったりもして。

ちなみにUさんはデモを作りながら、MASATOさんがおっしゃったようなことは考えませんでしたか。

U

このドラマの原作漫画を読んでいた段階から、そういうものではないなって思ってたんですよね、僕は。ドラマチームからのオーダーもありましたし、とにかくこの作品に似合う曲を、ということだけを考えていたので、流行とかそういうのはまったく頭になかったかな。ただ……僕、最近よくK-POPとかLINEミュージックでトップに入ってくるようなTikTokから出てきたシンガーの方とかの歌とかを聴いているんですけど、その特徴として、ビブラートをかけすぎなかったり、歌い上げすぎない軽やかさっていうのがあって。そういうのは意識して歌録りに臨んでましたね。

REI

レコーディングで言うと僕はそれこそ「Start Over」を経て感じたことを落とし込んでみようって思ってました。原曲の「Start Over」ってサウンドはパワフルなんですけど、Gahoさんの歌や声は自然体というか、すごく伸びやかに真っ直ぐ歌われているんですよね。がなったり、変にビブラートをつけたりとかせずに、そのへんのバランスがうまく取れていて、だからあの作品感が生まれているんだなって感じて。なので僕も一つひとつの抑揚にもう少し意味を考えて歌ってみたり、僕がGahoさんの歌に感じたように、僕の歌を聴いた人にどう感じてもらえるんだろうっていうところをすごく意識しながらレコーディングしてました。

ドラマのオンエアはご覧になりました?

U

いやぁ、いいっすよね〜(一同爆笑)。松虫あられさんの原作漫画がまず好きなんですよ。この日常感がすごいな、面白いなと思っていて。そこからのドラマ化で、遼平役の鈴木伸之さんとパン子役の内田理央さん、ビジュアルからしてもうピッタリじゃないですか。遼平は漫画以上に遼平だし、パン子はパン子で内田理央さんが思いっきり楽しんで演じてらっしゃるのが伝わってくるから、それだけで嬉しくなっちゃう。あの作品を実写化するのってそんなに簡単なものじゃないと思うんです、僕。

MASATO

それは間違いないですね。

U

例えば銃で撃ち合うような派手なアクションシーンとか、もちろんそれだって簡単じゃないとは思うんですけど。でも第1話の始まりとか、ごく当たり前な日常の動作を、ごく当たり前なままであんなにも魅せる映像にするって本当にすごいなって。

REI

日常を描いているからこそ視聴者のみなさんも自分に置き換えたりしながら、いろんな角度で楽しんで観られるでしょうしね。

U

いい意味で『六本木クラス』からの高低差も面白くて、本当に素敵な作品たちに恵まれてラッキーだなって心から思いますね。

REI

あと……やっぱりオープニングテーマが流れたときは嬉しかったです。

めちゃくちゃ合ってました。映像にスッと馴染むというか。

U

ですよね。曲を大事にしてくれているのがすごく伝わってきて。

MASATO

僕はまだ全然慣れないんですよ、自分たちの曲がドラマで流れるっていうのが。嬉しいけどドキッとするというか、ドラマに入り込んでいるとオープニングテーマが流れてきて「あれ? 自分たちの曲?」みたいな(笑)。でも、Aメロのヴァースの部分を生のアコギにしてよかったなとは思いましたね。温かさを音でしっかり表現できてて、「よしよし、ちゃんと物語に寄り添えてるな」って(笑)。『六本木クラス』の挿入歌として「Start Over」を使っていただいたことで、総合芸術じゃないですけど、いろんな要素が作用しあって一つの作品を作り上げるということ、自分たちの音楽もその一部になれるんだって、そういう見方ができるようになったんです、すごく。もちろん、自分たちの作っている段階では全体像は想像するしかないんですけど、そういうこともイメージしながら楽曲に向き合えるようになったし、今回、それがしっかりハマったなっていう手応えを感じることができました。

歌詞もわりとスムーズに書けたんでしょうか。

U

スッと出てきた部分とすごく難産だった部分がはっきり分かれましたね。まず言うと、“あの子みたいになれたらな/なんて言う君に聞いてほしい”っていう1番のBメロに出てくる子が今回のキーパーソンなんですよ。

自分に自信を持てない、まさにパン子のような。

U

そうなんです。そんな君に聞いてほしいんだよ、っていう角度の歌を思いつかせてくれたのがこの子で。で、すごく苦労したのがサビの最初のブロックの“揺れてる横顔”なんですよね。たった一言なんですけど……言ってしまえば、ありふれた表現じゃないですか。きっとこれまでにもたくさん使われてきた言い回しだと思うんですよ。なのに自分の中でこれがピッタリと歌詞にハマって出てきてしまって。しかもいちばん最初に出てきちゃったので、ずっとそれに抗おうとしてたんです。

もっと違う表現はないかと探していらしたんですね。たぶん、最初に出てきた時点でこれが正解だったとは思うんですけど。

U

そう、正解だったんです、きっと。でも、それじゃイヤだと思う自分がいて、そこにすごく苦しんで。この部分だけで10パターンぐらい書き直してるんですよ。レコーディングの日も、TDの日も、新しい歌詞を何パターンも書いていって、録って、全部聴き比べて……最終的に「“揺れてる横顔”がいい」ってみんなも言ってくれたし、僕自身もちゃんと納得できたというか……“揺れてる”っていう言葉が単に仕草としてだけじゃなく、自信がなくて自分の気持ちの変化に揺れてる君の横顔と、それを見ている僕っていう意味を持った言葉として、何度も書き直している時間のなかで育てることができたなと思えたんですよね。あとはもう、あの原作の世界とドラマがこの曲をきっとそういうふうに聴かせてくれるはずだって。そういう信頼もその期間に生まれたので結果としてはすごくよかったんですけど。

MASATO

今回のUさんの悩み方はすごかったですもん。

REI

いつもはUさんからレコーディングすることがほとんどなんですけど、今回はMASATOさんからの録りになったんですよ。

U

朝5時くらいまでずっと書いてたので、「ホントごめん!」って(笑)。

MASATO

異例のトップバッターでした(笑)。僕としては“揺れてる横顔”でばっちりハマった感覚があったんですけどね。僕、“横顔”っていうワードがすごく好きで。

「横顔」という曲もあるくらいですし。

MASATO

はい(笑)。日常、本当に大事な人と過ごしているときって正面から相手を見ることのほうが少ない気がするんです、仲が深くなればなるほど。隣にいる安心感とか、“横顔”っていうワードひとつで2人の関係性や温度感が伝わるなと思って僕はすごくキュンとしたので。

いいですよね、とっても。よく“ありのままの君でいい”とか“そのままの君が素敵だよ”みたいな歌詞ってあるじゃないですか。それも素敵ではあるんですけど、この曲の“僕”がそういうことは一切言わないことにも実はグッときていまして。むしろ“変わりたい君の隣/変わらず君を見続けたいよ”って、ちゃんと変わろうとする彼女の努力を受け止めて、そのうえでどんな君でもずっとそばにいるって言えるところに大きな愛情を感じたんです。

U

そうなんですよ。『自転車屋さんの高橋くん』という作品が僕に見つけさせてくれたんですけど、ホントその視点に気づけてよかった。最初は“君”のいいところや好きなところを書いていたんですよね。でも遼平とパン子を見ていると、相手に対して「そこがいいね」とか別に言わないし、2人とも不器用で、自分で気づいていない素敵な部分……例えばパン子じゃなかったら怖いと思ってしまうような遼平の言動とか、逆に遼平じゃなかったら情けないなとかご飯食べすぎだろとか思っちゃうようなところを、お互いが自然にいいなって心で思ってる感じが素敵だし、相手のちょっぴりネガティブな部分も受け止めて好きになれたら、ちゃんと一緒にいられる2人になれる気がするから、そういうラブソングを書けたらいいなって。

REI

僕は、サビのふた回し目のアタマ、“君といる平凡は奇跡も特別も敵わない”っていうフレーズが歌詞を読んだときからすごくいいなと思ってるんですよ。日々生活していると、刺激を求めたり、平凡であることに退屈を感じたりもすると思うんですけど、でも考えてみたら大切な人が隣にいること自体がものすごく特別で当たり前ではない、本当に素敵なことで。むしろ平凡でいいんだよって思えたというか。

MASATO

僕も好きなフレーズはいっぱいあるんですけど、やっぱり“まるで初めて恋をするように”がダントツですね。

U

だってこの曲のタイトル、MASATOが付けたんだもんね。

そうだったんですか!

MASATO

このフレーズを見て僕「よくぞ言ってくれた!」って思ったんですよ。たぶんですけど、初めて付き合った人と結婚するほうが稀じゃないですか。でも付き合うのは初めてじゃなくても、その人と一緒にする経験ってすべてが初めてだと思うんです。ちょっと男の屁理屈っぽくはあるんですけど(笑)、それって初恋と感覚は変わらない気がしていて。例えば、あの子ともお祭りに行ったけど、この子と行くお祭りでは起こる出来事も違うし、その時々で生まれる感情も違いますよね。同じようにりんご飴を食べたとしても、気温とか時間で感じ方が変わる。そう考えれば全部がその人との初体験だし、そこにあるのは初恋のようなピュアな気持ちだなって。なので僕は絶対これをタイトルにしたほうがいいと思ったんです。

本当にピッタリのタイトル。

U

あと、新たな表情とかいい部分とかが見えてくるたびに、どんどん好きになるってあるじゃないですか。一緒にいればいるほど相手に対する許容範囲もより広くなるし、相手への感性もより研ぎ澄まされて、他の人から見たら欠点かもしれないけど自分にとってはかわいいと思えたり、しかもそれが新しい発見になって、同じ人に何度も恋をする、みたいな。

理想的な部分だけを求めるのではなく、その人らしさが丸ごと愛しいものになるっていう。そういうお話を伺うと、ますますこの曲が好きになります。

U

ありがとうございます。実は今回、MVには内田理央さんが出てくださってるんですけど……。

え、すごい!

U

撮影の現場で一瞬お会いすることができて、ご挨拶させていただいたんですけど、まさに思っていた通りのパン子であり内田理央さんだったんですよ。しかも「本当に素敵な曲をありがとうございます」って言ってくださって。めちゃくちゃ素敵なMVができたので、これは是非たくさんの方に観ていただきたいです!

必見ですね。そして、この新曲を携えて12月16日に今年最後のワンマンライブ“THE BEAT GARDEN Live 2022「be honest」”が東京・渋谷WWW Xにて開催されます。“be honest”というライブタイトルに込めた意味を教えていただけますか。

U

テレビ番組にもいろいろ出演させていただけるようになって、当然ながらそこに映る僕たちがどう観られているかっていうのは、人それぞれに違うものだとは思うんですね。ただ、ファンのみんなに、いい意味で今までの僕たちと変わらないって感じてもらえているのか、もしかしたらそうじゃないかもしれないって思ってしまう部分もあって。それは信じてないとか、そういうことでもなくて……。

たしかに、これだけTHE BEAT GARDENが注目されるようになって嬉しい半面、ちょっと寂しいと感じてしまうファンの方もいらっしゃるでしょうね。

U

でも、それは僕らも同じで、めちゃくちゃ嬉しいけど寂しくもあるんです。ファン一人ひとりと関われる時間はどうしても少なくなってしまうから……でも今はもっと自分たちがやりたいことをちゃんと叶えていけるように、それこそ全国で待ってくれているみんなに会いに行きたいけど、やっぱり予算とか現実的な壁もあるじゃないですか。そういうものをリアルに解決していけるように頑張っているところで。なので、どうか待っていてほしいし、僕らも寂しいってことはみんなに伝えたいし、だからこそワンマンライブっていう僕らとみんなが同じ空間にいられる時間はいつも以上に正直でいたい。それって僕らの意思表示でもあるけど、同時にファンのみんなにもそうあってほしいっていう願いをこのタイトルに込めてもいるんですよね。「寂しかった」でも「苦しかった」でも「会いたかった」でもいい。そこは本音でぶつかってきてほしい。そういう想いでつけたタイトルなので。毎回、そういうライブをやっているつもりではいるんですけど、今回はいつも以上にそうありたいなと思って。

REI

ライブってやっぱり生き甲斐なんですよね。僕もみんなと同じように日々募るものもたくさんあるなかで、ライブをすることで何か吹っ切れたり、明日から頑張ろうって思えたりしますし。最近、個人的にいろんなライブに足を運んでいるんですけど、観客としてもそう感じる瞬間ってすごくあって、それってすごく大事なことだな、改めてライブってそういうものじゃなきゃダメだよなって思い知らされたりもしていて。なので、とにかく楽しんでもらいたいし、前向きな気持ちで帰ってもらえるライブに絶対にしたいです。

MASATO

自分たちのことはライブアーティストだと思っているんですよ。ライブを通じてこそTHE BEAT GARDENというものをしっかり届けられると思っていて。きっと「Start Over」や今回の曲で僕らを知って初めて足を運んでくださる方も多いなか、「THE BEAT GARDENってこんなライブをするんだね」とか「こんなにいい曲がいっぱいあるんだ」とかを自分たちの意志としてちゃんとライブで表示していきたいんです。それをきっかけにサブスクでいろいろ掘り下げてもらってもいいし、次はまた他の友達を連れてきてくれてもいいし、老若男女の垣根なく楽しんでもらえる自信もすごくありますから。言ったからにはちゃんと責任を持って挑みますので、楽しみにしていてください!

U

『ミュージックステーション』とか『ベストヒット歌謡祭』とか、立たせてもらうのは僕らなので「頑張ったね」「すごいね」って言ってもらえるのも僕らで。でも、そうじゃないじゃないですか。「頑張ったね」も「すごいね」もみんなに言ってあげたいし、その気持ちを言葉でも音楽でもちゃんと伝えたいんですよね。これまでがあって、たくさんの人と出会わせてもらって……もし出会えてなかったらって考えるとそんな怖いことはないなって本当に思うんですよ。ずっと応援してくれている人にもここ最近出会ってくれた人にも心から「出会ってよかった」って思ってもらえるような、僕らからの「出会ってよかった」をちゃんと手渡せるような、そんなライブを一緒に作れたらなって思ってます。

文・本間夕子

© id ENTERTAINMENT.