前作『余光』から約2年ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバムが完成!
大ヒットを記録したドラマ「六本木クラス」挿入歌となる「Start Over」をはじめとして初CD化となるデジタルシングル曲(「ROMANCE」「それなのにねぇなんで?」「初めて恋をするように」)に加え、新曲5曲を含む全9曲を収録。
初回限定盤には去年開催された「THE BEAT GARDEN one man live “in your tour 2022”」のファイナル公演が全曲フル尺収録で待望のDVD化!
初回盤
CD+DVD
¥5,800(税込)
DVD:『THE BEAT GARDEN one man live “in your tour 2022”』ライブ映像収録
【初回盤DVD『THE BEAT GARDEN one man live “in your tour 2022”』】
UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤
CD+Goods
¥4,500(税込)
Goods:『Bell』オリジナルカラビナ付き
キーホルダー、カラー3色展開
iTunes限定盤プレオーダー
iTunes限定盤のボーナストラックとして、昨年12月に開催されたワンマンライブ「be honest」で披露された「ROMANCE」、「それなのにねぇなんで?」、「Start Over」、「初めて恋をするように」の4曲のライブ音源が収録されることが決定!
iTunes限定盤 4th ALBUM 「Bell」
収録楽曲
iTunes限定盤トラック
なんと伸びやかで朗々としたアルバムだろうか。奇を衒うことも背伸びも一切せず、等身大の自分たちでまっすぐ歌に向き合っている3人の姿がありありと目に浮かぶ。前作『余光』から約1年10ヵ月、先行きを見通せない不安や大切な仲間との別れに直面しながらも、それでも前に進むと決意してここまで走ってきたTHE BEAT GARDENから届いたのは、新しい始まりの予感を携えた、希望の塊みたいな音楽だった。『Bell』と名付けられたこの音楽はときに明るく、ときに温かく、ときに力強い音色で鳴り響き、あなたの毎日を彩ってくれるだろう。THE BEAT GARDENの名を一躍、世に知らしめたカバー曲「Start Over」から幕開ける今作。結成11年目にして彼らが踏み出した新たな一歩と呼ぶべき『Bell』について、3人の想いをとことん語り尽くしてもらった。
新しい名刺代わりになるアルバムっていうのは考えていたかもしれない。「これがTHE BEAT GARDENです」って新しく出会った人たちにも渡していけたら(MASATO)
U
ありがとうございます。制作期間は過去最高で、半年間ずっと作ってました。本当に1曲1曲、じっくり時間をかけさせてもらえて、すごくありがたかったです。
U
しんどかったです!(一同爆笑) ホント半年間、書き続けていた感覚ですね。それこそ昨年末に音楽番組に出させていただいている最中とかも、テレビに出させていただいているとき以外はずっと曲を作ったり、メロディを考えていたりして。でも楽しかったですよ、「うわ、すごくミュージシャンっぽい毎日を送ってる!」みたいな(笑)。
MASATO
そうしてる自分たちにちょっと酔いながら(笑)。やっぱり、そういうふうになれることを求めていたわけですからね。
U
番組の楽屋で「あ、あそこのノリを作らないとね」とか言って(笑)。別に帰ってからやればいいのに、わざわざ楽屋でやるっていう。
REI
やってましたね(笑)。
U
そういうのは結構、楽しんでました。これはいい忙しさだなって思いながら。
U
10月くらいからメロディは作り始めてましたね。最初に作ったのが「夏の三角関係」だったっけ。
REI
そうですね、いちばん最初は。
U
「夏の三角関係」のデモから始まって、それが決まって歌詞に取り掛かりつつ……。
MASATO
そこから2曲ぐらい同時進行で作業していったり。
U
いい意味で、ざっくりしていたんですよ。時間があったので、一旦ざっくり作ってみて、上がってきたもので判断しようって言えるくらい気持ちにも余裕があって。なのでBPMとかもいつも以上に細かく決めず、いろんな曲を作りながら。年明け1月くらいまではそんな感じで走ってました。
U
めっちゃあるんじゃないですかね。40〜50曲ぐらいあると思いますよ。
REI
今回、めっちゃ作りましたから。
U
アルバムだからいろんな角度の曲を作れるじゃないですか。トラックまでパッケージしたものがまだ何10曲かありますね。
U
そこまでガチガチにイメージを固めたりとかはしてなかったですね。“「Start Over」を経た自分たち”っていうのは、各自ちゃんと意識していたと思うんですけど、だからと言って変に力んじゃう感じでもなかったですし、これまでと変わらずいい曲を作ろうよ、みたいな。これまでのTHE BEAT GARDENをさらにアップデートさせてやろう、ぐらいの感じだった気がします。
MASATO
インディーズの頃からデビュー初期は“エレクトリック・ダンス・ロック”が代名詞だったり、それを経てミディアムテンポなJ-POPに向き合うようになったり、時とともに音楽性のバリエーションがどんどん豊かになってきていると思うんですよ、THE BEAT GARDENって。例えばJ-POPに向き合い始めた当初は意図的にそういうものを作ろうとしていたところがありましたけど、今はもう自然に自分たちに馴染んでいると思うんですよね。エレクトリック・ダンス・ロックもJ-POPな音楽も、どっちに対しても自信を持てているんです、今。そのなかで今回、「Start Over」っていう、すごく大きな出会いがあって。そういう意味でも、新しい名刺代わりになるアルバムっていうことは考えていたかもしれない。
MASATO
新鮮さもしっかりありつつ、「Start Over」で初めて僕らを知ってくださった方には馴染みやすく感じてもらえるような、前から聴いてくださっている方にはどこかホッとしてもらえるような、そういう要素もちゃんと兼ね備えたアルバムにできたら。で、「これがTHE BEAT GARDENです」って名刺代わりとして、新しく出会った人たちにも渡していけたらって。
U
そこに関しては意外と意識してなかったですね。“SATORUがいなくなった俺たち”みたいな感じがないんです今も、いい意味で。それはファンのみなさんもそうだと思うんですけど。今、MASATOが言った“新しい名刺代わり”っていうのも、別に名刺を作ろうって意図していたわけではなくて、きっとそうなるだろうなって感覚が3人のなかにあったんですよね。「Start Over」をきっかけに、このアルバムがTHE BEAT GARDENの1枚目となる人たちもきっとたくさんいるはずだからっていう意味での名刺というか。だから今回、全然気負ってないんですよ。むしろ僕らなりの音楽を僕ららしく自然体で作れるようになったなって思えていて。
U
今までめっちゃ考えてましたもん。カッコつけてたと思いますし。でも……ずっと支えてくれているBeemer(※THE BEAT GARDENファンの総称)のみんなの存在はもちろん、去年たくさんテレビに出演させてもらえたことも大きいと思うんですけど、ふと「このままの自分たちでいいんだな」って思えたというか。別にめっちゃ自信があるとかいうのとも違うんですよ? 変な言い方になりますけど、このままでいるしかないよね、みたいな。
U
うん、それに近いのかなって。飾ったとて輝かないものは輝かないし、自然体でいても光るものは光るし、みたいな。だったら自然体で等身大な自分たちでいようっていう。
MASATO
潔く。
U
大きいです。大きいし、楽しい。余計なことを考えてない感じがすごく。
U
わかりますか? やった、嬉しい!
U
夏前にリリースするというのは予定としてあったので、「夏の三角関係」は最初から入れようって決めていました。横ノリのドライブソング、海に行くときにかけられる曲があるといいよねってことで。あと、絶対入れたかったのが「心音」(こころね)ですね。コロナ禍を経て、ここから改めて進んでいくぞっていう決意表明の曲なので。それとwacciの橋口洋平さんにお願いした「あかり」、あとは「Sky Drive」的な曲がもう1曲欲しかったのと、ファンソングを入れたいね、みたいな感じで進めていきました。
REI
それは……ありました(笑)。
U
いろんなジャンルの曲が他にもたくさん生まれてたもんね。でも、THE BEAT GARDENとはなんぞやっていうところがあんまりぼんやりしないように、僕らはこれだっていうのが初めての人にもちゃんと伝わるようにと考えて、この選曲、この曲数にしたんです。
U
やっぱり“J-POP”じゃないですかね。デジタルシングルとして出してきた曲もたしかにバラエティには富んでますけど、J-POPをちゃんと作ってきたっていう自負はあって。もちろんエレクトリック・ダンス・ロックも歌うんですけど、今、“THE BEAT GARDENとは?”を問われたときに、J-POPを歌っているグループって世間に認識してもらえるようになりたいんです、やっぱり。お茶の間の人たちが知っている、もっと言えば日本の人たちがちゃんと知っているグループになりたい。
U
はい、僕らが目指すべきはそこだろうな、と。たどり着くのがものすごく難しいことも知っていますし、その上でそこに行きたいと思っていますし、ほんのちょっとだけですけど、いつか行ける気もしていて。だからこそ、このアルバムを作れたんだと思うんですけど。
U
そうだと思います。僕らはめちゃくちゃロックキッズなわけでもないし、オルタナティブロックで育ったとか、お父さんがジャズを聴かせてくれて、みたいなバックボーンがあるわけでもなく。でも音楽が好きで、自分なりにいろいろ深掘りもしたけど、やっぱりいちばん体のなかに流れている音楽はポップスなんですよね。あの……「Start Over」で僕らを知ってくれた人がTHE BEAT GARDENの楽曲を遡ってくれた形跡がいくつもあって。SNSに寄せられるメッセージもそうだし、YouTubeの再生数とかコメントとか、あと、直接リリースイベントとかで聞く声や友達から口伝えで聞く話もそうなんですけど、これまで僕らがポップスとして作ってきたものに対して「いい曲だね」って言ってもらえたり、遡って聴いてくれた人に今までの曲が認められていく様を目の当たりにする瞬間が「Start Over」から今までの間にいくつもあったんですよ。それも「この道で行こう」って思える自信にすごくなったんだと思います。この先がどうなるかはまだわからないけど、でも行こう!っていう覚悟ができたというか。
REI
振り返ると自分のいちばんそばにあったのは王道なJ-POPでしたし、そういったものに影響を受けてたんだなとは思いますね。結成から10年、いろんな道を模索しながら進んできましたけど、それを経て、THE BEAT GARDENとしてJ-POPを歌うということが僕らのあるべき形なんじゃないかって今、すごく思えていて。「Start Over」でさらに再確認できた気がしています。
REI
それこそ昔は尖ったテイストの音楽だったり、洋楽的なものをやりたがっていましたけど、そういうサウンド=カッコいい、では必ずしもないんだなって。ファンのみんなと対面していくなかで、自分が伝えたいと思ったものがちゃんと伝わった瞬間とか、どんどんそう気づかされていったというか……自分のカッコいいと思う感性が徐々に変わってきたというのも大きな要因だと思うんですよね。もちろんインディーズのときに作っていた曲に対しても胸を張っていますし、変わったというか、広がったってことかもしれないですけど。
MASATO
単純に僕は「Start Over」でたくさん聴いてくれた人がいることが嬉しかったんですよ、すごく。なので、これからもたくさんの人に聴いてもらえる音楽を作りたいですし、それが世間的に王道だと呼んでもらえるならそれでいい。逆にロックだって言われて、それがたくさんの人に聴いてもらえてるならそれでもいいんですよね。とにかくTHE BEAT GARDENの音楽がたくさんの人に届いて、自分たちも等身大でそれを楽しめているってことが大事なんだなって改めて感じて。王道を作りたいというより、自分たちの力量で頑張って作った曲がちゃんと聴いてもらえたら、それがTHE BEAT GARDENにとっての王道なのかなって思ってますね、今は。
U
ちょっと悩みはしたんですけどね。でも僕がファンだったら、この曲が1曲目にあるほうが絶対嬉しいよなと思って。僕らにとってもすごく大事で、大好きな曲ですから。
橋口さんが描くTHE BEAT GARDENがどういう作品になるのか、すごく期待がありました。デモを聴かせていただいた時点でガッツポーズでしたね(REI)
U
これは僕が叩き台となるメロディを作ったんですけど、たしかその段階でもう「夏の三角関係」や「ラブレター」、「あかり」のデモが上がってきていたんですよ。アルバムの輪郭がわりと明確に見えてきた時期に、それこそ10分ぐらいでできた曲なんです。
U
ようやく声が出せるようになってきた今、ここからもう一回始めたいっていう気持ちがすごく大きくなっていて。THE BEAT GARDENをちゃんと前に進めたい、「行くぞ!」っていう感じが自分たちに欲しかったんですよね。僕たちって分岐点の一つひとつをすごく大事にしてきたグループだと思うんですよ。ファンの人にも文面とかだけじゃなく、ちゃんと自分たちの言葉で伝えたいし、僕たち自身もそうしないままヌルッとは進められない性格じゃないですか。だからこそ今、みんなで合唱したいなって思ったんです。「一緒に歌えるようになったんだよ」「ここから改めて進んで行くんだよ」「まだまだだからね、THE BEAT GARDENは」って気持ちとか、「今までありがとう」「歌えて嬉しいね」みたいなライブの空間じゃないと言い合えない気持ち、そういうものが僕らにもみんなにもきっとあるはずなんですよ。それを吐き出さないでヌルッと進めてしまったら、我慢したままになってしまうと思って。だって、ここまでみんな、めちゃくちゃ我慢してきたじゃないですか。そういう想いがぼんやりと自分のなかにあって、アルバム曲が揃い始めたときに、このままでいいのかなって気持ちがよぎったというか。
U
そうなんですよね。このままだと、ちょっと目を逸らしている感じがしてしまって。振り返らないっていうのは前を向いていくっていう意味でもあるけど、もっと違った見つめ方がある気がしたんですよね。なので、とにかくサビをみんなで合唱できる曲を作ろうっていう単純な気持ちで作り始めたのが「心音」のメロディだったんです。
REI
最初、♪ラララで歌詞はない状態だったんですけど……みんなで合唱できる曲を作りたいねっていうのは前々からメンバー内で話してはいたんですよ。Uさんから上がってきたメロディはすごくキャッチーだったし、歌詞はまだ乗ってなかったけど、デモの段階でめちゃくちゃ力を感じたんですよね。アルバムリリースやツアーが徐々に決まっていくなか、みんなで歌えているところまですごくイメージできた曲だったので。
MASATO
Uさんから送られてきたデモを聴いて「え、何? この完成度!」って驚きましたもん。
U
“心音”っていう言葉が出てきてからは、わりとすんなりいけたんですけど、出てきたのがめちゃめちゃ最後のほうで(笑)。僕にとって歌詞を書くいちばんの理由になっているのがBeemerの存在なんですけど、コロナ禍でなかなか会えなかった期間、本当にたくさん手紙とかメッセージをもらったんですね。きっと友達や家族、表のSNSでは言えないことを書いてくれてるんだろうなっていうメッセージが何千通と届いて。その全部に目を通しているんですけど、僕はそれを読むことで救われていたんですよ、すごく。その一つひとつに「THE BEAT GARDENがいないとダメなんだよ」って言ってもらえてる気がしていて。だからこそ、ちゃんと曲で恩返しをしたかったんです。でも、なかなかしっくりくる言葉が見つからなくて……書いていることは本音だけど“本音”って言葉じゃないんだよな、みたいな。あと、変にネガティブになるのも違うし、初めてTHE BEAT GARDENを知った人が聴いて「めちゃめちゃ身内の曲じゃん」って思われるのもイヤだったので、そのへんのバランスは難しかったです。
U
めっちゃありましたね、それは。デジタルリリースだけでこのままずっとやっていけるのか?って不安しかなかったです、正直。コロナ禍というご時世にリリースさせてもらえることは本当にありがたかったですけど、“バズる”とか狙って作れないし……もちろん「いい曲ができたな」って自分たちではめちゃめちゃ思ってるけど、世に出したときに「これでもう勝手に走っていってくれるな、この子たちは」みたいな確信なんて全然なくて。それこそライブもできない時期、今さらSNSに特化したグループにもなれないし。そういう、口に出したらすぐに崩れてしまいそうな脆さを自分のなかに垣間見ていた時期でしたから、あの頃は。乗り越えられたのは、間違いなくファンのみんなのおかげです。
U
フリーライブでも披露しましたけど、もっともっとすごくなると思うんですよ。まだ言えてなかったんですけど、サビはアタマから全部歌ってほしいですね。“逢いたい”から丸ごと。
U
僕らの歌声が聴きたいとか、それぞれあると思うんですけど、この曲に関しては、みんなが思っていることを歌詞に書けてたらいいなっていう願いを込めているので、自分のこととして叫んでほしいんです。もちろん心のなかで噛み締めたいっていう人はそれで構わないんですけど、周りを気にして歌わないとか、そういう歌じゃないですから、これは。みんなの気持ちがシンクロするような、そういう歌に育ってくれたらいいなと思っています。
U
突撃しました!(一同爆笑) ずっと前からwacciさんの曲を聴いていたんですよ。実は8年くらい前に学園祭で共演させていただいたことがあるんですけど、その当時からすごくいい曲を歌っていらしたんですよね。僕、歌詞で感動したのってwacciさんが初めてと言って過言じゃないくらい、橋口さんの書く詞がすごく好きで。MASATOとREIにも言ってたんですけど、自分じゃない人にTHE BEAT GARDENのラブソングを書いてもらうなら橋口さんがいいってずっと思ってたんです。なかなか叶わぬ願いだったんですけど、今回、「Start Over」のおかげで『CDTV ライブ!ライブ!』でお会いするチャンスをもらえたので、もう今しかないと思って突撃したら「僕でよければ、ぜひ」って快諾してくださったんです。その後、会社を通して念押しさせていただき(笑)、こうして実現したっていう。
MASATO
歌詞の世界観について、どこがどうすごいかUさんからずっと語り聞かされていたので、シンプルに楽しみでしたね、僕は。
REI
橋口さんが描くTHE BEAT GARDENがどういう作品になるのか、すごく期待がありました。どんな視線で、どんな温度感の楽曲を作ってくださるんだろうって。
REI
最初にデモをアコギ1本の弾き語りの状態でいただいたんですけど、その時点でガッツポーズしましたね。橋口さんの温かさや、ならではの世界観もちゃんとありつつ、僕らTHE BEAT GARDENが歌ってもまったく違和感のない曲で。心に残るフレーズもたくさんあって、冒頭のAメロだけでも主人公の性格が伝わってきたり、情景をパッと思い浮かべることができますし、ホントさすがだなって。
U
橋口さんってプロットの天才、テーマを決める天才だと思うんですよね。橋口さんのなかでそれが浮かんだ時点で、歌詞がもう9割9分できている人だと僕は思っていて。今回、提供していただいた「あかり」は誕生日の歌で、最後の最後に“誕生日おめでとう”っていうフレーズが出てくるんですけど、まずサビの始まりが“君が/僕らの恋を 吹き消した”なんですよ。ろうそくの火をつけるときって電気を消すじゃないですか。火が吹き消されてしまったまま、この曲の主人公はあかりの点け方をずっとわからずにいるっていう、物語の背景と人物像がそれだけではっきりと見えてくるんですよね。そのすごさに鳥肌が立ちましたし、歌う人間が3人になっても、そこはブレずに決めてくれるんだなって思ってすごく嬉しかったです。マジで俺も頑張ろうって思いましたもん。
MASATO
どの曲もそうなんですけど、僕は最初に曲を聴くときってあんまり歌詞が入ってこないんですよ。メロディが好きなので、どうしてもそっちに気持ちが向いてしまうんです。で、この曲もいつも通りメロディから入ってきたんですけど、段階として歌詞を咀嚼していくなかで、すごく腑に落ちる感覚があって。この歌詞のためにこのメロディがあるんだって思えたんですよね。「なるほど!」みたいな。いつもならメロディでホームランかどうか感じるんですけど、これは歌詞でランナーを溜められて一気に満塁ホームランを打たれた感じ。ドーンときましたね。
MASATO
この空気をそのまま伝えればいいんだと思って、まっすぐに歌ってます。橋口さんがここに綴った言葉を、主人公の気持ちでそのまま歌えば、それだけでドラマが完成すると思うので。ただ……よくセルフカバーとして本家の方が歌われたりするじゃないですか。僕自身、そっちのほうがいいじゃんって思うこともあるんですけど、この曲はそうしてはいけないよなって。THE BEAT GARDENのために書き下ろしてくださった曲だからこそ、この世界観をしっかり自分たちのものにして大切に歌っていきたいと思ってます。
U
REIです。REIがベーシックを作ってきてくれて。
REI
ミドルテンポで横ノリの曲にトライしてみたかったんですよ。ただ、僕自身、明るいだけ曲ってあんまり好きじゃなくて、ちょっとした切なさみたいな要素も入れたいなと思っていたんですね。なのでエレピ(エレクトリックピアノ)を使って、哀愁感を表現してみようってところから作り始めました。
U
最近、よく話しているんですよ、横ノリの曲はREIがいちばん得意なんじゃない?って。「ROMANCE」もそうですし、僕では出せないメロディセンスをREIは持ってるなと思っていたので、信じて期待してました。
U
はい! デモの段階からカッコよくて。
一同
(爆笑)
REI
まさかの三角関係っていうね(笑)。僕としては夏のラブソングかなって思いながらメロディを作っていたので。
U
すいません!(笑) 夏はもう三角関係に悩まされてきたので、僕は。
MASATO
そうなんですか?
U
僕の地元ってみんな仲がいいんですよ。学校とか、いくつか友達グループに分かれたりすると思うんですけど、僕の地元ではグループ同士、がっちゃんこでバーベキューに行ったりとかしていて。仕事が終わったあとにみんなで星を見に行ったり、カラオケからそのままオールで川に行ったり。なので三角関係も多いんです、ホント。なので夏のドライブソングを作ろうってなったときに、それしか思い浮かばなかったんですよね(笑)。だからこれは限りなく実体験に近いというか……それこそ僕の好きな子が僕の友達を好きになっちゃって大敗した失恋の思い出があるんですけど、その頃のことをそのまま書いたような曲で。
U
そうなんですよ、“僕”だと書けなくて。書けないっていうか、自分じゃない気がしたんですよね。ふだんは“俺”って言いがちだし、あのときの僕は完全に“俺”でしたから(笑)。THE BEAT GARDENで“俺”って使うの、初めてなんじゃないかな。
一同
あ〜!!
U
ですよね? 自分でもあんまり使わないなと思っていて。
REI
ちょっと新鮮でした。
U
そうなんです。しかも初めて流していただいたのも番組内で三角関係がふたつ生まれていたタイミングで。「ばっちりです!」って番組サイドの方からも言っていただけたみたいなんですよ。やっと、あの頃の“俺”が報われたなって(一同爆笑)。
結局のところ、自分たちだけで成し得たことなんてひとつもないんです。誰かに揺らしてもらって初めて鳴るのがTHE BEAT GARDENの音楽なんだなって(U)
U
これは僕がメインで作りつつ、メンバーからもフレーズをもらったりして、みんなで話しながら作っていった曲ですね。実はこれ、ラグビーの曲なんですよ。知ってる人も多いと思いますけど、学生の頃に僕、ラグビーをやっていて。今回「Sky Drive」みたいなアップの曲を作ろうって考えていたときにテーマとしてラグビーのことを書こうかなと思ったんです。僕ら自身、華々しいミュージシャンコースをたどってきたわけではなく、たくさん負けを知りながら、ここまで歩んできたし、これからもきっとそうだと思うんですよ。そういう泥臭くてがむしゃらな想いとか、ラグビーと僕らでリンクする部分を書いてみたいなと思って。ちょうど今年、ラグビーワールドカップも開催されますし。
REI
個人的にはこの曲のトラックメイクに80kidsさんが入ってくださったことが本当に嬉しかったです。それこそ上京したくらいの頃にUさんが教えてくれたのが80kidsさんで。そこから80kidsさんのアルバムは全部聴いていますし、実際にインスパイアされて作ったデモもあったぐらい、すごく影響を受けたんですよね。ずっとご一緒にしたくて、今回、ついに叶ったので。
U
嬉しかったよね、ホント。
REI
Bメロの部分はちょっとフェスをイメージして作ってるってUさんから聞いていたんですよ。ライブとかでハンドクラップを巻き起こせれば嬉しいよねって。なのでBメロのトラックにクラップ的な音を入れてみてもいいですかって僕からお願いしたことがあったんですけど、80kidsさんは「わかりやすいことをわかりやすくやらないのが音作りのこだわりなんだ」っておっしゃったんです。それを聞いて僕自身も「たしかに!」って納得したんですよね。そういうこだわりも含めて、すごく勉強になりました。
U
ライブがホント楽しみで。みんな、めっちゃ飛び跳ねてくれると思います。
MASATO
レコーディングしてるときに、たぶんこれはカラオケとかで1人では歌えないだろうなって思ったんですよ。すごくいい意味で。3人だからこそ歌えるって、めちゃくちゃ武器じゃないですか。THE BEAT GARDENというものを確立する大きな要素だと思うし、この曲で自分たちの音楽性をフルに感じてもらえると思ってます。
U
この先、J-POPをメインに曲を作っていくとは思うんですけど、エレクトリック・ダンス・ロックもTHE BEAT GARDENには欠かせないものなので。それをライブで歌うことで幸せを感じるというか、もしもセトリが全部J-POPの曲になったとしたら、それがめちゃくちゃいい曲揃いだったとしても、ライブが終わったあとに「最高だったね!」って言えない気がするんですよね、僕ら。たぶん、それはBeemerも同じだと思うんです。実際、「セトリにロックが足りないです」っていう声もめちゃめちゃもらってますから(笑)。それはすごく嬉しいことだし、そういう意味でこの曲もひとつの僕らの等身大だなって。
U
はい、ファンソングです。ラブソングを書くときは大抵、どれだけ君が好きかっていうことをあえて遠回しにしてみたり、一回、ネガティブなワードを並べてみたりとかするんですけど、これはそういうの一切なしでまっすぐに伝わるものにしようと思って書いた歌詞ですね。東京のフリーライブで初披露する予定なんですけど、Beemerのみんなもすごく「ラブレター」を楽しみにしてくれているみたいで。まだタイトルしか公表されていないのに、ファンソングなんじゃないかって予想している人もいるんですよ。
MASATO
そうなんだ!
U
ちょっと自意識過剰じゃないの?って思ったりもするけど(笑)、でも、それは僕らにとっても嬉しい自意識過剰なので。ね?
REI
はい!
U
そうなんです、MASATOと上村くんが作ってくれた曲で。
MASATO
実は2年前から作っていた曲で、叩き台はもうできていたんですよ。もともとラブソングをイメージしていたんですけど、橋口さんのラブソングとはまた違ったものになるようにアルバムに入れるにあたって調整していった感じですね。片想いしている相手に渡すラブレターというよりは、大切な気持ちを改めて手渡すような、そういう温かいイメージは当時からあまり変わっていなくて。歌詞もハマってますし、ラストにぴったりな曲になったと思います。
U
曲順を決めるときもラストは満場一致で「ラブレター」だったもんね。
U
「Start Over」でたくさんの方に自分たちの歌声を聴いてもらうことができたとは思うんですけど、結局のところ、自分たちだけで成し得たことなんてひとつもないんですよね。サブスクやSNSでもなかなかバズらなかったり、そもそも何かオーディションに受かったわけでもないし、今の事務所だってとにかくお願いにお願いを重ねて入ったようなものですし。そういうことを一つひとつ振り返っていくと、どんなに曲を作ろうとも自分たちだけでは鳴らせないのがTHE BEAT GARDENの音楽だな、と。誰かに揺らしてもらったり叩いてもらわないと音が出ないという意味で“Bell”っていいなと思ったんですよね。お風呂に入ってるときに浮かんできた単語なんですけど、調べてみたら“幸せの始まり”っていう意味もあって、これしかないじゃん!みたいな。マジでありがとうって言いましたから。
MASATO
何に?
U
何かに(笑)。でも本当に口から出てました、「マジでありがとう!」って。
U
正直な話、今のファンの人たちがいて、今のメンバーがいて、今のチームでいられたら充分、幸せなんですよ。常に幸せを感じさせてもらっているからこそ、聴いてくれた人くらいには僕たちの曲でほんの少しでも嬉しいとか楽しい気持ちになってもらえたらなって。「これを聴いてるときはちょっと楽しいな」とか、例えばすごくイヤなことがあったときに直接解決はできなくても一瞬だけでも忘れられたり、ちょっと心が楽になったり、何かしら気持ちが温かくなるようなことを思い出せたり、隣にいる人がそうだってふと気付けたり……そういう、すごく小さいきっかけがこのアルバムのなかにあればいいな、聴いてくれた人にとっての幸せの始まりになってくれたらいいなっていう願いも込めて付けたタイトルなので。
MASATO
この2年間があったからできたアルバムだなってすごく思うんですよ。苦しかったり、辛かったり、本当にいろいろあったけど、それを抱えて生きてきた時間もある意味、肯定できるというか。
REI
フリーライブで初めて「心音」を目の前のあなたに届けることができたときに、心からこのアルバムを作ってよかったって思えたんですよね。音楽を作るってたぶんそういうことなんです。産みの苦しみとかもちろんありますけど、相手の気持ちを揺さぶれた瞬間に、その曲対してとか自分たち自身に対して「いいな」と思えるっていう。そういう意味でもすごく満足のいくアルバムができたと思ってます。
REI
初日が大阪なんですよ。一発目で僕の地元に凱旋できるのが嬉しいですし、今回は、徳島に岩手、茨城、京都と新しい土地を訪ねていけるのも本当に楽しみで。初めましての方はもちろん、今まで来てくださっている方にも新たな気持ちで楽しんでもらえるツアーにしたいです。
MASATO
前回のツアーはとにかく「また会えてよかった」って、会えていることが何よりも幸せな時間でしたけど、今回はそこからさらに未来に向けた再スタートを一緒に切ることができる、そういう時間にできたら。
U
今回のアルバムはホント1曲1曲にちゃんと意味を込めて書けたし、歌えたっていう自負を持っているので、ライブも、ただ観る、ただ聴くだけでは終わらないものにしたいんですよね。さっきアルバムタイトルの話をしましたけど、ツアーではみんなにも自分だけでは鳴らせない自分の気持ちを聴いてほしいと思っていて。そのためにも全会場、一人ひとりに向けてちゃんと歌っていきたいですし、経験したことがないくらいその人らしく楽しんで感じてもらえるライブの時間を一緒に作っていけたらって。いつものBeemerさんも、初めましてのBeemerさんも、楽しんで、いっぱい鳴らしていこうねって思ってます。
FREE LIVE SCHEDULE
DATE
AREA
VENUE
START
03.18SAT
愛知
イオンモール大高 1Fグリーンコート
START1部 12:00~ / 2部 15:30~
04.01SAT
埼玉
イオンレイクタウンmori 1F 木の広場
START1部 12:00~ / 2部 15:30~
04.08SAT
岡山
イオンモール岡山 1F 未来スクエア
START1部 12:00~ / 2部 15:30~
04.23SUN
福岡
キャナルシティ博多 B1F サンプラザステージ
START1部 12:00~ / 2部 15:30~
05.07SUN
大阪
あべのキューズモール 3Fスカイコート
START1部 12:00~ / 2部 15:30~
05.14SUN
静岡
ららぽーと磐田 屋外イベント広場
START1部 12:00~ / 2部 15:30~
05.21SUN
宮城
アリオ仙台泉 泉中央駅前広場 おへそひろば
START1部 12:00~ / 2部 15:30~
06.17SAT
兵庫
阪急西宮ガーデンズ 本館4階スカイガーデン・木の葉のステージ
START1部 13:00~
06.18SUN
東京
ららぽーと立川立飛 2F イベント広場
START1部 13:00~
タワーレコード
クリアファイル
Amazon.co.jp
メガジャケ
サイズ:24cmx24cm
その他
ポスター
5月24日 「心音」のリリースを記念して、
「心音」のLINE MUSIC再生キャンペーンを開催!
5月24日(水)0:00〜5月30日(火)23:59の期間に「心音」をLINE MUSIC で50回以上聴いていただいた方全員に「心音」待受カレンダー画像をプレゼント!
応募期間:2023年5月24日(水)0:00〜5月30日(火)23:59まで
5月24日(水)0:00〜6月11日(日)23:59の期間に「心音」をLINE MUSIC で2,000回以上聴いていただいた方全員に「心音」Music Video(LINE MUSIC キャンペーンVer)をプレゼント!
応募期間:2023年5月24日(水)0:00〜6月11日(日)23:59まで
5月24日(水)0:00〜6月25日(日)23:59の期間に「心音」をLINE MUSIC で8,000回以上聴いていただいた方全員にALBUM「Bell」に収録される新曲「心音」、「あかり」、「夏の三角関係」、「High Again」、「ラブレター」の5曲のオリジナルアナザージャケットをプレゼント!是非ご応募ください。
応募期間:2023年5月24日(水)0:00〜6月25日(日)23:59まで
応募方法
キャンペーン期間中にTHE BEAT GARDENの「心音」を《LINE MUSIC》にて聴く。
《LINE MUSIC》ランキングページの「(あなたのお名前)’s TOP 50」より、自分が何回再生しているか確認し、スクリーンショットを撮る。
スクリーンショットを応募サイトへアップロードいただき、必要事項を明記の上ご応募ください。
注意事項